旦那の実家の表札について
私が旦那の実家に初めて伺ったのは、結婚すると決まってすぐのことでした。とても緊張していた私は、その家まで、どのように行ったのかが思い出せません。気がついたら、家族のみなさんや親戚の人たちが、大きなテーブルを囲んで座っている一角に座らされていました。端っこだったんですけど、向かいに座ってるのは義父でした。旦那が話を先導するわけでもなく、私は何を話せばいいのか分からず、全然緊張がとれなかったのを覚えています。次に、その家に伺ったのは、家族の法事だったと思います。2度目の訪問なので、以前よりは緊張はしていませんでした。そのときに初めて、旦那の実家の玄関にある表札に目がいったんです。大きな文字で、名前が書かれていました。とても立派なものでした。少し慣れたとはいえ、何を話せばいいのか分からなかった私は、玄関で見たことを話題にしました。それは、職人さんに頼んだものではなくて、義父が自分の手で作ったそうなんです。ある程度の大きさで厚みのある木の板を、少しずつ削っていったそうです。そして、「名前の部分も自分で彫った」と自慢げに話していました。近所のプロの方に、コツを聞きに行ったそうなんです。本当に自慢するに値するほど、立派なものでした。
